サイベラ・ラグドールについて

わたしは猫の専門家ではないし、ましてや知識のあるブリーダーでもない。
ただの猫好きなだけだが、今回ちょっと「毛色の変わったラグドール」が来てしまったので、一応勉強してみた。

ソリッドカラーのラグドール

サイベラは、米国ではソリッドとして知られているラグドールでもある。実は亜種ではないし、新種でもない。
アン・ベーカーが1960年代最初に「ラグドール」の繁殖を始めたときには、今日ある伝統的なラグドール(ポインテッド、バイカラー、ミテッド)を作り出すのに、ジョゼフィーン(単色、白)とバックウィート(単色、黒)とミッツ(単色、白黒ミテッド)を使ったのだから。

ダニー・デートンと彼の妻はその最初の繁殖から雄雌1匹ずつを購入し、そのポイントの美しさに魅了され団体に公認されるようにつくしたという。

もっとも、その活動は彼らの愛したバイカラーに制限されていたらしい。後年(というより最近だが)、ポイントカラーも世界的に公認されるに至ったが、ソリッドカラーはほとんど表の世界からは無視されていた。

それでも、最初のアン・ベーカーからの直系は、いまもソリッドカラーのラグドールとして、少数ではあるが優秀なブリーダーのもとで繁殖されている。

オーストラリアのソリッドカラーはサイベラ

オーストラリアはラグドールの繁殖が盛んだ。日本のブリーダーたちにもかなり譲渡されていると聞くが、現在のところほぼ100%伝統的なラグドール種、それもバイカラーがほとんどらしい。近年では、チョコレートポイント、ライラックポイントも譲渡されているが、数からするとほんの少数だ。

近年、オーストラリア全国で30ほどのブリーダーがソリッドを繁殖するようになり、それにつれて「ソリッド」という名前が問題にあがってきた。ソリッド(solid)という言葉自体「単色」を意味するので、ソリッドと言えど白を含み、タビー(リンクス)もある亜種名としてはふさわしくないと思われるようになったからだ。

そこでいきなりソリッドの代わりにあがったのが、サイベラ(Sibella)という名前だ。
これは、オーストラリアの団体のひとつであるANCATS (Australian National Cats Inc.)で2010年から登録され、今ではショーのカテゴリーのひとつとして認可されている。しかし、まだソリッド(サイベラ)ラグドールのブリーダーの中にも、「ラグドールなのに、全く違う名前として登録するのは無意味だ」とするひとたちがいて、いまだに論争のタネとなっている。
アメリカやカナダでは、先にも述べたようにソリッドラグドールとしての名が知られているし、また世界中のブリーダーの中にはこれを「セルフカラード(自己発色)ラグドール」と呼ぶひとたちもいて、話をさらにややこしくしている。

ただし、TICAではソリッド・ラグドールとしてSBT(Stud Book Registry)登録が可能だ。つまり5世代繁殖されている公認登録だ。

ソリッド・ラグドールとラガマフィンの違い

さて、専門のブリーダーでもないわたしは、もちろんこのソリッド・ラグドールとラガマフィン(Ragamuffin)の違いがわからなかった。

ラガマフィンは完全にラグドールから独立して登録されている種類だ。元はラグドールから発生しているが、その後の交配繁殖の違いによって今では全く違った猫だが、見た目はかなりよく似ている。
違いは、ラグドールがアーモンド型の目なのにラガマフィンはどちらかというとクルミ型の目、耳の間が平たい頭のラグドールに反してラガマフィンは丸い頭、また鼻筋がラグドールのほうがいくらか長いがラガマフィンは短く丸いと違いなどが挙げられている。

もっと決定的な違いは、ソリッドラグドールではカラーポイントの遺伝子がDNAで確認できることだ。同腹の仔猫たちの中に、ソリッドと伝統的なラグドールが混じって生まれるのは全く普通の出来事と言っても過言ではない。

そして、TICAでもANCATSでも、登録は「ラグドールとしての3つのパターンが確認」されなければできない。つまり、カラーポイント、バイカラー、そしてブレイズ有無を含むミテッドだ。色としては、黒、ブルー、チョコレート、ライラック、白、赤、クリーム、ブルー/クリーム、そしてシール・トーティー、またそれらのどんな色をも含むリンクス遺伝子が含まれる。そのどれもが、伝統的なコートパターンを踏襲していなければならないのは、言うまでもない。

伝統的なラグドールとの違いは、目の色だ。あいちゃんでもわかるとおり、色の濃さの違いこそあれ、全ての伝統的なカラーポイントのラグドールたちは青い目を持つ。ソリッドでは、グリーン、銅色、ブルー、ブルーグリーン、そしてオッドアイの目が可能とされる。すーちゃんの目は、写真のように、緑色だか銅色だかが混じったような色をしている。

要するに、すーちゃんはサイベラなのだ

というわけで、話が長くなってしまったが、すーちゃんはそのラグドール遺伝子を含むサイベラ(ソリッド)ラグドールで、血統書にもそれが記されている。

わたしもすーちゃんをうちの子として迎えたために初めて知ったことが多く、またラグドール関係のブリーダーの方たちにも興味があるだろうと思ったので、ここに調べた限りの情報を記すことにした。どちらかと言うと自分用のメモなので、自分が知りたいことしか書いていないが。
全てすーちゃんのブリーダーからの情報と、自分でネットで調べたことの結果だが、もっと知りたい方たちはSolid Ragdoll、Self-coloured Ragdoll、またはSibella Ragdollで検索すると沢山出てくると思う。

 

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6 COMMENTS

はなぴん

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ふーむ。
なんだか難しい。
ラグドールはまだまだ奥が深そうだ。
日本にサイべラはまだまだでしょうね。
だってチョコレートやライラックだって極々少数ですもの。
すーちゃん、綺麗なニャンコだからもっと色んな人に知ってもらいたいね!

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flanmama

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すごいのねぇ・・・勉強しだすと奥が深いですね
でもそれが何であってもすうちゃんがかわいいということが一番です。
すうちゃんをみてこれからソリッドラグドール(サイベラ)に興味を持つ人も増えるでしょうね
こんなにきれいな猫ちゃんですもの♪

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たれまま

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すーちゃんご紹介の記事を見てから日本語で検索したのですが
ほとんど(まったく)Hitしなかったので勉強になりました!
(やはり帰国してしまうと必要に迫られないと英文読みませんね…^^;)

なるほど、遺伝子情報についての記述で
ラガマフィンとラグドールの違いがよくわかりました^^*

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がび

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★はなぴんさん:

あ。書き方が論文みたいだったか(笑)。
日本ではサイベラ(またはソリッド)のことを知っているひとが、まだ少ないような気がします。もっと知ってほしいなあ。

★flanmamaさん:

すーちゃんは、まだまだ子供っぽい顔ですけど、これから大人になったらどんなふうになるのか楽しみです。キレイですよーきっと。(またも親の欲目。笑)

★たれままさん:

今のところ、ソリッドに関しては日本語の資料がほとんど皆無と言ってもいいと思います。残念ですねー。だれか、オーストラリアから輸入して交配繁殖してくれないかな。
でも、色々オーストラリアでも認めないひとがいるくらいです。どうかな。

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ねこねこ

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少し前に我が家のラグドールが、それらしき仔猫を産みました。バイカラーが5頭、黒に四肢のミテッド、顔は菊の花を咲かせた様な模様です。実は困っている事が一つ…他に「ラパーマ君」も住んでいるという事なんです。前回は去年4頭のサイベラらしき仔猫を産んだのでブリーダーやペットショップ等の知識のある(と思われる)方々に聞いてもお話にもなりませんでした。結局「ラパーマとラグドールのMIX」だと。それで今回はラパーマを2階に軟禁状態にしてラグドールを交配させました。それでも「サイベラ」らしき仔猫が産まれたって事は本当に「サイベラ」なんでしょうか?人間みたいに遺伝子検査でもしない限り、真実は解明されないのでしょうか…。

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がび

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★ねこねこさん:

わたしも専門家ではないので詳しくは分かりませんが、伝統的なラグドールとサイベラを交配してできるのがサイベラです。ラグドールとラパーマを交配させてもサイベラは生まれません。
ラグドール同士を交配させて「伝統的ではないカラー」の仔が生まれたら、わたしはどちらかというとその親ラグドールの血統を調べたほうがいいと思います。「サイベラのような柄とカラー」の仔がラグドールの母親から生まれたからといってそれが「サイベラ」として認められるかというとそうでもないようです。

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