散歩に行きたいあいちゃんは、ちょっとご機嫌ナナメ

あいちゃんは、散歩が大好きだ。
外に出るのが大好きなので、ハーネスをつけるのも苦にならない。

すーちゃんは違う。
お散歩用のハーネスはリードも共にふたつ購入したが、どうやらすーちゃんはどうしても外に行きたくないらしい。何度も試してみたが、あまり楽しくなさそうなので無理に連れ出すこともないかな、と思い始めた。わたしの友達が来ただけで逃げて隠れてしまうのだから、外のもっと大きな世界なんかに全く興味がないのは当然かもしれない。

だから、このごろではあいちゃんだけを連れて散歩に出る。
週末や、普段の日でも早く帰ったときなどには庭の散歩だけはさせていたのだが、どうもこのごろではそれがままならない。仕事が忙しすぎて帰るのは暗くなってからだし、週末も上級生の会話試験などがあって昼間はいない。
そんなわけで、ここ数週間全く外に出ていない。

おかしいな、と気づいたのはこのごろあいちゃんが鳴くからだった。
6時前後に帰宅して餌をやり、「さてわたしもちょっと晩ゴハンをつくるか」という時間になると、部屋を歩きまわりながら鳴き始める。「なーお、なーお」と鳴きながらドアのところでわたしを待つ。ドアを叩く。これは、朝出勤する前に餌をやったときも同じだ。

外に出たいんだろうなあと思うけれど、朝はまず30分も外に行くなんて無理だ。そして、夜は暗くなってからなんて外に出したくない。夜はそれでも部屋で一緒に遊んでやれるので、しばらくすると忘れてしまうのがありがたい。

ああ、困った。
実は今週末も今度は11年生の会話試験なのだ。

今度の日曜日は絶対お散歩に行くから、ちょっとガマンしてね。ごめんね。

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