わたしのベッドの上には、朝起きるとかなりな確率で色々なおもちゃが載っている。こんな具合に。
これは、もちろんあいちゃんの仕業だ。
あまりおもちゃで遊ばないすーちゃんと違って、あいちゃんはおもちゃが大好きだ。まだ小さいときはわたしの手元にボールを持ってきてくれたけれど、今はそれよりボールを使った独り遊びのほうが好き。
ただし、ひとつだけ違うものがある。
最近買ってあげたこのおもちゃだ。1メートルもある長くて太いリボン状のものが3本ついていてカラフル。
これを毎晩わたしのベッドルームまで持ってくる。
最初はリビングで「にゃおーん、にゃおーん、おかあしゃま、どこだよおおおお」と鳴くので「ここにいるよ」と叫ぶと、「にゃーん、にゃーん…むーん、むーん」と鳴きながら、寝室に走ってくる。
なぜ「にゃーん」が「むーん」になってしまうかというと、つまりこのおもちゃを口にくわえているのに、なぜかまだ鳴きながら走ってくるからだ。
そして、ベッドの横にそのおもちゃを落とすと、「あそぼ」とわたしを見上げる。
夜の11時だよ、あいちゃん。
でもかわいそうだから、あいちゃんに甘いわたしは結局手にとって遊んでやることになるのだ。
ぶらーんと振り回すと、飛びついたり、かじったり、追いかけたり。
でも10分もすると飽きてくれるので、すばやく電気を消してベッドに潜り込む。
そうすると、あいちゃんもぽんとベッドに飛び乗ってわたしの左側で丸くなる。右側にはすーちゃんがすでに大の字になっているからだ。
そして、2匹と1人は安らかに眠りに落ちるのであった。
おやすみなさい。