ただいま、パース：あいちゃん＆すーちゃんは元気イッパイ

ただいま、パース。ただいま、マイ・ボーイズ。

玄関の鍵を開けたとたん、あいちゃんが「ふにゃあ」と鳴いた。わたしがロック解除に手間取っている間、ずっと向こう側で待っていたらしい。
「あれ？すーちゃんは？」と訊いても、「ふにー」（わたしの足に身体をこすりつける）「なああ」（スーツケースに頭をゴッツンコする）「ふいいいい」（歩くわたしの足にまとわりつく）。
そうしたら、やっとすーちゃんが顔を見せた。「ひいいい」（悲鳴ではない、こういうふうにヤツは鳴く）「いいいいい」（わたしの顔をじっと見る）「ひーひーひー」（足にまとわりついて、ついでにあいちゃんにまでゴッツンコする）。

とまあ、こんなふうな儀式がわたしがやっと腰をおろすまで続いた。

部屋はキレイになっている。今朝、7時ごろリサがやってきて朝ゴハンをあげたはず。それでも、わたしがキッチンに入ると、すーちゃんが「くれるの？またくれるの？」とばかりに飛んでくる。やるわけないでしょうが。
しかし、どちらも抜け毛がひどい。そりゃそうだ。わたしはリサにブラッシングを頼んでいない。猫を飼ったことがないというので、今回はとにかく餌とトイレと遊びだけを頼んだのだった。
あいちゃんは相変わらず目やにがひどく、鼻くちょも両方ともこびりついている。

とにかく、顔を洗ってさっぱりしてからブラッシング開始。両方とも丁寧にひっくり返してブラッシングしたら片手でつかめないくらい毛が抜けた。どちらにしても、来週末はシャンプーだね。目は熱い湯にひたしたコットンでキレイになった。

問題はすーちゃんのお尻。ヤツはウンチが異常にヘタなのに加えて、軟便だ。カタチにはなっているが、柔らかい。つまり、終わったあとクチャーイものをお尻にくっつけて家中歩きまわる。ひっつかまえて、よくよく見ると毛玉になっているところまである。これをハサミで容赦無く切り刻み、お尻だけシャワーだ。猫虐待していると思われるほどの悲鳴で「ぎゃーあああぎゃーあああ」と叫ぶが、こんなものくっつけたままわたしのベッドに上がられたらたまらない。幸い、今日の気温は36度、ドライヤーをかける必要もなくそのままほったらかしておいたら、「虐待」されたことも忘れて、またわたしの膝にやってきた。

これだけ終わってから、やっとスーツケースを開ける。
おみやげは沢山あるけれど、全部今日あけるわけにもいかず、取り敢えず写真撮影。

そのあとまだスーツケースの他のものを片づけていたので、待ちくたびれたボーイズはこんな具合になった。あいちゃんは新しいハーネスをガジガジと齧りはじめ、すーちゃんは仰向けで居眠りだ。やれやれ。

とにもかくにも、がびんちのボーイズは元気だ。あいちゃんは、身体のスレート色が濃くなり少し重くなった。すーちゃんは、もちろんまた重くなった。持ち上げるのさえ一苦労だ。
やっと一息ついたがびんちでは、2匹が金魚のフンのごとく家中至るところでわたしを追い回し、見えなくなると「ふにゃ」と鳴く。ここにいるよ、と声をあげると、側に来てゴロゴロと喉を鳴らす。

やっと普段の生活が戻ってきたね。

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