絨毯で遊ばないでほしいんだけど…ダメか

帰宅すると、必ずリビングのど真ん中にある絨毯がめくれ上がり、とんでもない方向を向いてくしゃくしゃになっている。あいちゃんがストローで遊びながら、ついでに絨毯にまでしがみついて遊ぶせいだ。

何を隠そう、わたしはパキスタン製の手織り絨毯が好きで、特にこのBokhara（ボカーラ）と呼ばれるラクダの足跡模様が気に入っている。木の床はそのままだと「がらーん」としてしまうが、こうやって所々に置くと暖かみが出るからだ。それに、上の2枚の写真でもわかるとおり、敷く角度や光の反射によって濃いワインレッドに見えたり、サーモンピンクに見えたりする。ボカーラの特徴だ。今回の写真の絨毯は全部同じものだが、ひとつひとつこんなに色が違ってしまう。

ああ、それなのに。

あいちゃんがいつも大移動させてくれるのにほとほと困って、絨毯の「下敷き」だって買ってみた。滑り止めのナイロン製だ。そして、「普通の家」ではこれだけで絨毯が動かなくなるし、すべって頭を打つひともいなくなるのに、がびんちは違う。

あいちゃんは、絨毯に「ストローごと」しがみついてケンケンしたり、遠くからすーちゃんと追っかけっこしてきて、デカイ体で滑り込むからだ。下敷きなんぞ全然用を足してくれない。

わたしがバンコクに行っている間、２匹の世話をしてくれているお掃除の女性も同じようなことを言っていた。
「毎朝毎晩、玄関のドアを開けるとまるでドロボーでも入ったような乱れ方なんですよー。絨毯ははじっこで丸まっているし、ソファのクッションは全部下に落ちているし。」

やれやれ。
でも、やっぱりふかふか絨毯の上でのびのびをするのは気持ちいいよね。

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