オーストラリアには、猫トイレと名のつくものは「安物の浅いプラスチックのトレイ」か「1万円以上する蓋付トレイ」のふたつしかない、と言っても過言ではない。
だから、日本のネットショップやペットショップでありとあらゆる種類の猫トイレが5千円以下で買えるということにすでに驚いた。壁も高いから砂が飛び散らないし、しかも飛び散らないように内側に丸くなっていく壁だ。そのひとつ、この二重底でザル目からパインチップの使用済み猫砂が落ちる仕掛けになっているものが目を引いた。
オーストラリアでは、このプラスティックのシンプルな箱にザル目底の箱が重ねてあるだけのものが約5千円する。それよりも、デザイン的にはるかに美しく機能的なものが日本では約2千円ちょっととは。ああ。
見たら、どうしても欲しくなって、気がつくとすでに注文ボタンをクリックしていた。
そして配送されてきた箱を見てひっくり返りそうになった。
何という巨大な箱。隣に立っていた母も茫然と「アンタ、一体これをどうやってオーストラリアまで持っていくの」と呟いた。
その声が聞こえなかったかのように、夏休みで浮かれ調子のわたしはもうひとつ注文。今度は「猫くるりん」と呼ばれる猫のキャリーバッグ。いいかげん呆れていた実家の母はもう何も言わなかった。でも、これ猫が丸くなって入れるし、カワイイし。
どちらも真ん中に猫砂やら猫やらが入るシロモノだから、とにかく大きい。スーツケースに詰められるわけがない。で、箱に入れてそのままチェックインすることにした。
これが、パースに着いたときの荷物全て。右の小さな黒スーツケースは持ち込み手荷物。写っていないが、この他にもちろん女性の友、ショルダーバッグも持っていた。
あずけた荷物は全部で34.5キロ。タイ航空のシルバーカードで30キロまでOKだけれど、それを越えたのは今回が初めて。
成田空港:「あのこの箱はオリジナルのものが入っているのでしょうか。」「そうです、猫砂は取り出しました」「えっ中古のトイレですか」「いえ、お試し猫砂がついていたんですっ」
バンコク・スワンナプーム空港:「この箱には一体何がはいっているんですか」「猫トイレです」「….う(笑っていいものかどうか、しばらく考えていたチェックインのスタッフ)」
パース空港税関:「この箱には何が入っているんですか」「猫トイレです」「猫は入っていませんね」「当然ですっ」「いや、箱に大きく猫の写真がついているから」「ニンゲンのトイレじゃないから、間違えないように猫の顔写真がついているんです」「はは…(早朝のジョークはやめてほしいが、とりあえず笑っておこうと思っているらしい税関スタッフ)」
あいちゃんの猫トイレとキャリーバッグは、こうして全ての空港で「尋問」を受け、はるばる海を越えて1万キロの旅をやっと終えたのだった。
しかし、これであいちゃんが気に入ってくれなかったらわたし、どうするんでしょうね。まったく。
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