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あいちゃん、血尿第3日目

夕方帰宅したら、あいちゃんが鳴いている。
「ひゃーんひゃーん」と鳴きながら、歩きまわる。そして、またトイレへ。5分おきぐらいに走って行く。残尿感があるらしい。確かめてみたら、尿と便はしてあるようだが。1匹分にしては多すぎるが、2匹分には足らないぐらい。つまり、少しはあいちゃんもオシッコが出ているということだ。

ところが、今度は自分の寝室に行ってみたら、ベッドの上と部屋の隅、そして人間用トイレの隅に血尿がポタリ。どうしてこんなところにしてしまったんだろう…仔猫のとき以来粗相をしたことはなかったのに。

掃除をしてベッドシーツを洗っていたら、あいちゃんがずっと鳴いている。
動物病院に電話をかけて、また連れていった。今度は非常勤の先生なので、いつものエリンではない。「痛みがまだひどいのかもしれません。まだ、緊急医療センターでもらった鎮痛剤がありますよね。あれをまた始めてみてください」
膀胱の触診をしたが、やはり膀胱自体は小さいまま尿閉塞などには至っていない。つまり尿は出ているんだ。

すーちゃんのことも相談したが、「フェリウェイを使っていますか?」と言われた。こういうときのストレス緩和にもいいらしい。
そう言えば、昔まだ双方仔猫ですーちゃんが来たばかりのときに買ったことがある
効くのを待たずに何となく仲良くなっちゃったので、それ以来使っていない…というより捨てちゃったかもしれない。

家に帰ってから探してみたが、ない。仕方なくまた動物病院に戻り、フェリウェイを買ってきた。診察代とフェリウェイで、今日の請求書は約1万6400円

今日もすーちゃんはベッドの下から出てきている。廊下の隅に座ってこちらの様子をうかがっている。
病院から戻ったあいちゃんはそのまますーちゃんのほうに歩いていった。もちろん、すーちゃんはシャーーーー−。
顔が近づいて5センチほどの距離になっても、まだ逃げずにシャーシャー。何ともおかしな光景だ。あいちゃんはそのシャーシャー言っている口元をフンフンと嗅いでいるのだから。
しかし、ベッド下から出てきただけでも、ほんの少しの進歩。そのままゴハン(すーちゃんの好きないつものウェットフード)をあげたら、ぺろりと平らげた。だが…。

問題はドライフードだ。あいちゃんは食べているが、果たして。
すーちゃんは、これをフンフンと嗅いで「悲しそうに」わたしの顔を見た。
「おかあしゃま、まずそうです」
そして、カリカリと仕方なく食べ始めたが、すぐに顔を上げてまたわたしを見る。
「おかあしゃま、やはりまずいです」
でも、お腹がすいているので続いて食べている。
やれやれ。ウェットフードだけは従来のものをあげられるが、ドライフードはあいちゃんもつまむので絶対に元のフードには戻せない。

フェリウェイはわたしの寝室とトイレの間ぐらいの位置につけた。これで落ち着いてくれるだろうか。
すーちゃんは、その後もまだあいちゃんの横を通るときは、身体を低くして耳は水平のままだ。そろりそろり、とまるで抜き足差し足で見られないように逃げている。

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