深夜まで落ち着けなかったし、あいちゃんの尿が出ているかも心配だ。すーちゃんは依然としてわたしのベッドの下から出てこない。あいちゃんが寝室に来ると、また唸り始める。
そんなわけで、すーちゃんを寝室に残し、わたしはリビングのソファで寝た。これなら、あいちゃんがトイレに行くかどうかわかるし、わたしがここにいればあいちゃんが寝室に行くこともない。
朝までに2度ほどあいちゃんはトイレに行った。そのたびに、確認してみたが出ているのは小指の先ほどの尿だ。
すーちゃんはそのまま朝もベッド下から出てこない。水も飲まないし、あんなに大好きな食事にも出てこない。もちろん排泄も全くしていない。困った。ベッドまで取りあえずウェットフードのボウルを近づけておいたら、一応そおっと出てきて食べたらしい。そしてまたもぐってしまった。
気になって仕方がないが、そのまま学校へ。
帰宅したら、怪我もしていない代わり、すーちゃんは依然としてベッドの下だ。もしかして、何も食べていないのか…と思ったら、案の定あいちゃんの「小指の先」がふたつほどトイレにあるだけで、すーちゃんがトイレを使った形跡さえない。
こりゃすーちゃんも連れて行かなきゃあダメかな、とケージを出してきたが、何としても入ろうとしない。わたしにまで噛みつきそうな勢いでシャーシャー。どうしても入れることができないので、仕方なくあいちゃんだけと病院へ。
いつものエリンという先生だ。
「緊急病院のほうから尿の検査報告が来ていますよ。やっぱり、ストルバイト結石の結晶がありますね。Ph値も高いし。ストルバイト結石の結晶はとがっているから、それが粘膜を刺激して尿が出にくいんです。だけど、触った感じでは膀胱は小さいから、オシッコは出ているようですね」
あいちゃんは、昔は好奇心イッパイで診察室を探検して回ったのに、今は診察台の上で小さくなっている。痛いんだろうね。先生が膀胱を触ったときには、「にゃー、痛いよう」と鳴き出してわたしまで涙が出そうになった。
「それから、今日から即食餌療法です。ロイヤルカナンのS/0のドライとウェットフードを、今晩から与えてください。別々に食べさせられなかったら、すーちゃんも同じ食事でかまいません。すーちゃんだっていずれなるかもしれないから、予防の意味で」
去勢した大きい猫はなる確率が高いのだという。
取り敢えず2週間もつという抗生物質を注射してもらい、食餌療法の餌と炎症を抑える薬をもらってまた請求書。じゃーん、今回は約2万5千円。
こちらが、今のところあいちゃんのためにもらっている薬だ。右側の注射器は、緊急医療センターでもらった強い経口鎮痛剤。痛がっていないようなので、今日は必要ないでしょうとのこと。前方のAPO-Prazosinは、前立腺と尿関連の問題を鎮める薬で1日3回。後ろの箱に入った瓶は、経口の炎症を抑える薬。1日1回。
帰ったら、すーちゃんが出てきている。が、あいちゃんの顔を見たとたん、シャー。あいちゃんが近づいていったら、またシャーシャー。そして、一目散にわたしの部屋のベッドの下へ。仕方なく、また好物のウェットフードだけをベッドの隅に置いた。
そして、こちらが買ってきた尿結石用療養食。
なんだかおはじきみたいなドライフード。そして、今まで食べさせていたフードよりはるかに軽い。
あいちゃんはあまりゴハンに興味がない子なので、カリカリと沢山食べている。ウェットフードのS/0はひとくちだけ食べて残した。普段もウェットフードはあまり食べないので、やっぱりダメか。ただし、水はいつものようによく飲んでいる。すーちゃんよりよく飲むが、すーちゃんはウェットフードでかなり水分をとっているので大丈夫だろう。もちろん、あいちゃんが残した「まずい」ウェットフードも、ベッドの下に持っていったらぺろりと食べてしまった。
エリンも「すーちゃんはかなり臆病で神経質だから、病院の匂いを沢山くっつけて帰ってきたあいちゃんがコワイんでしょうね」と言っていた。まだしばらく時間がかかるかもしれない。
今晩はソファではなく自分のベッドで寝ることにした。だが、眠りは非常に浅い。あいちゃんの気配が近づくたびにすーちゃんがシャーシャーなので、そのたびに起きてしまうからだ。すーちゃんは相変わらずわたしのベッドの下。あいちゃんは、どうしてすーちゃんに嫌われるのかわからなくて戸惑っている。わたしのベッドの上に来ても落ち着かない。どっちもかわいそうだ。ぐすん。
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