朝ともなると、ウチの猫たちは恒例の追いかけっこでガウガウとうるさいったらない。
いつものパターンで、あいちゃんがすーちゃんの頭を舐めてやっていたと思ったら、いきなりがぶりと首に噛みつく。嫌がったすーちゃんが逃げて、それを追いかけるあいちゃん。追い詰められたすーちゃんはもちろんシャーが出る。どうしても腹がたつときには、シャーどころか反撃に出る。すーちゃんの反撃は結構強いので、今度はあいちゃんが「なんでそんな怖い顔してるんだよう」とばかりに情けない「にゃあああん…」という声が出て、とぼとぼとわたしのところに言いつけに来る。つまり三角の顔をしてわたしを見上げ「にゃああん、すーちゃんが僕のこといじめた」となるわけだ。
仲がいいんだか悪いんだか、毎日こんな感じだ。
でもそうかと思うと、こうやっていつもテーブルの上で一緒にいるし、寝る時は離れているとは言えわたしのベッドだ。あいちゃんがわたしの左足の外側、すーちゃんが右足の外側。
つまり、一旦2匹ともぐっすりと寝てしまうと、わたしは脚の両側で羽布団をピッタリと重い猫たちに押さえられてしまい、身動きとれずに朝まで寝なければならないのである。