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裏庭の野良猫母子 その3「住処」

確かに仔猫はかわいい。普段は猫のことなど考えたこともないひとたちの頬だってゆるむくらいだ。
わたしは自他ともに認める「動物好き」なので、庭に入り込んだ3匹の仔猫たちは本当にかわいいと思う。できることなら、このまま飼ってしまいたい。そして、現実に引き戻される。フルタイムのワーカホリックでは、世話も満足にできない。外で飼うことで隣近所に迷惑はかけたくない。年に4回パースを出る生活を送っているのに、その留守の間の猫の世話は誰がすると言うのだ。どう考えてみても、4匹の猫たちの人生、つまり最低でも15年以上の責任を負う自信に繋がらない。

「かわいい」と言って餌をやるだけではその仔たちを助けることにはならないのは、重々承知しているつもりだ。これからしなければならないことはまず飼い主がいるのかどうか確認し、いないなら猫シェルターに連絡して母猫ごと捕獲してもらうこと。そして、里親を探す。

 

まずは、直接野良猫母子の「住処」である隣家の庭の一角。わたしの家の裏庭に、塀をへだてて直接繋がっている家だ。
わたしが引っ越してきた5年前には、確かニワトリ小屋があった。たぶん雌が数羽いたのだろう、時々「コッコッコッコ…」という静かな鳴き声が聞こえていた。餌をやりながら東欧の言葉で話しかけている老いた女性の声もしていた。それが、気がつくと消えていた。どうしたのだろう、と思いながらも、裏庭しか隣り合っていない、つまり道路はわたしの家のある家と並行するまったく違う道路に面した家だ。その家のひとたちとは全く面識がない。

ガレージから屋外用のハシゴを持ち出し、えいやっと塀に立てかけた。ゴメンナサイ、と思いながらそろそろとハシゴを登り、そうっと顔を塀の上から出して隣家の裏庭を初めて覗く。雑草だらけの庭だ。案の定、ニワトリ小屋が塀にピッタリ接してつくられていた。もちろん、ニワトリはすでに一羽もいない。その小屋が塀に隣接する場所に約2m四方のブリキ板が打ち付けてある。なぜそんなものを塀にネジで留めてあるのか。母猫にとって、そのブリキ板と塀の隙間にある30cmほどの狭く暗い場所が出産と子育ての場所だったのだろう。誰も見つけられない、閉じられた安全な住処。

 

 

ハシゴを降りて、しばらく考えた。さて、これからどうしよう。

脇道や私道がないので、コの字型にずっと歩いてその隣家の正面に回るには5分以上かかってしまった。案の定、その家のブラインドは全て固く閉まっている。裏庭に通じる門は大きな鍵と鎖で閉じられていた。門の中、ちょうど猫たちの住処の前には大きな簡易ガレージが立ちはだかり、その後ろにあったはずのニワトリ小屋は正面からは全く見えない。前庭には雑草が高く延び、またもや誰も住んでいないことがすぐにわかるような風情だ。あの東欧の言葉を話す老いた女性は亡くなったのだろうか。

誰も住んでいないことは予期していたので、メモとペンをバッグから取り出し簡単な手紙を書いた。簡単な自己紹介と連絡先も添えた。「あなたの飼い猫なら、レスキューに連絡して保護する前にどうぞ御連絡ください」と。

住んでいないのは明らかだが、一応やるだけのことはやった。それでも、隣家の正面道からわたしの家の屋根を眺めながら、全く知識のない「野良猫たちの保護」のことを考えると気分が重くなる。家に引き返す道を歩きながら、ひとりひとり友達や知り合いの顔を思い浮かべてみたが、誰も助けになりそうなひとがいない。孤独な責任感に打ちのめされ、気分ばかりか足取りまで重くなった。

 

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