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裏庭の野良猫母子 その4「ヘルプ」

散歩をしていると、時々家のドアの横などに動物用の食器が出ているのを見かけることがある。水やカリカリを入れてあるところを見ると、猫用なのだろう。飼い猫だったら、家に戻ったら餌があるわけだから、これは定期的にやって来る野良猫あるいは放し飼いの飼い猫へのゴハンだと想像がつく。

野良猫に餌をやるのは「空腹の猫たち」を見るに見かねた優しいひとたちなのだろう、たぶん。だが、餌をやるのは「その猫の人生にかかわってしまった」ということを意味する。かかわったら、必然的に責任も生じる。猫はバカではないから、餌をもらえるとわかったら必ずまたやって来る。あなたがもし病気になったら、猫は空腹のままだ。あなたがもし旅行に行ってしまったら、その間誰が餌をやるのだろう。誰かがやるだろう、と考えるのは無責任以外の何物でもない。あなたが猫を「ここに来るように」躾けてしまったのだから。

そうした家の前のひからびたカラの容器を見るたびに、一体この容器から餌を食べていた猫たちはどうなったのだろうか、と考える。交通事故に遭ってしまったのか。縄張り争いに負けてどこか他の場所に行ってしまったのか。それとも、この家のひとたちが飽きて、何も入れなくなってしまったのか。

昨日雨が降ったので、朝出る時にふやけてしまった仔猫用カリカリにまたもや生肉をどっさり入れた容器を出した。最初気がつかなかったが、ひょいと右のほうをみたら、茂みのかげで3兄弟がダンゴのようにかたまってわたしを見ている。やっぱり仔猫のほうが警戒心が薄いのだろう。
隣の家からは、依然として何の連絡もない。すでに2度メモをポストに入れている。誰も住んでいなくとも、時々は持ち主(またはその家族)がせめて郵便をチェックしに来るのではないかと期待して。
しかし、このぶんだと、わたし以外誰も母子がここにいることを知らないのではないか。

西オーストラリアの動物愛護協会から、ちょうど学校の休み時間に電話が来た。携帯番号を残しておいてよかった。
「うちは直接レスキューと保護には関係していないので、猫シェルターのCat Havenに連絡をとってください」「でも、もうすでに先週から2度メッセージを残しているんですが、まだ1度も電話がかかってこないんです」「直接足を運んだらどうですか?」「フルタイムなので、仕事が終るころにはシェルターの受付時間が過ぎてしまっています」「週末まで待って、それからまた連絡してみてください」
動物愛護協会ってのは、一体どんな仕事をしているんだろう。もう少し具体的に教えてくれてもいいのに、とアタマの中でぶつぶつと悪態をつきながら電話を切った。

帰宅して、またカラになっている容器を餌で満たして家の中に入ると、電話機のメッセージが点滅している。猫シェルターCat Havenからの伝言だった。
「野良猫を助けるなんて、あなたは本当にグッドガールね。こちらで預かって世話をし里親も探せるから、これからどうするかとにかく連絡ください」グッドガールは余計だが、ほっとした。隣家はたよりにならず、もう頼みの綱はシェルターだけだ。

雨が降ったせいで、初夏だというのに急に肌寒くなった。レンガの片隅で、寄り添って暖ををとっているであろう仔猫たちのことを思う。まだ生まれてから数週間しかたっていないのに。

 

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