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ラグドールの肥大性心筋症について

去年から様々なラグドールに関するブログを見るようになって、ずっと気になっていたことがある。
肥大性心筋症(Hypertrophic cardiomyopathy)で虹の橋を渡ってしまった子や、今も病気と戦っている子たちのことだ。読むたびに、かわいそうでかわいそうで胸が痛くなる。

わたしの知識は英語で書かれたネットのものだ。日本語のものも調査してみたが、英語に比べるとはるかに少ない。日本ではまだそのような遺伝子検査が一般的に浸透していないのかもしれないが、わたしにはよくわからない。

肥大性心筋症は世界中でかなり知られている猫の心臓疾患だ。人間でも実に様々な要因を持つ疾病だが、その中でも多いのが遺伝性要因と言われる。

ワシントン市立大学のミュール博士は肥大性心筋症に関する遺伝子研究の結果、現在で知られている猫の遺伝子変異を2つ発見した。ひとつはメインクーンに多発するものと、もうひとつはラグドールに多発するもの。これは、米国はもちろんのことオーストラリアでも獣医病院の遺伝子検査で発見できる。彼女のリサーチへの寄付、または最新のアップデートなどはRagdoll Researchというページに詳しい。

例えば、ニューヨーク市立大に属するCollege of Veterinary Medicineでは、一般のひとたちも猫の検体を送ることで、その遺伝子検査をしてもらえる。日本からも、もちろん調査依頼可能だ。費用は日本円にして1万円ちょっとなので、それほど負担にはならないはずだ。
こちらには、その肥大性心筋症のメインクーンに関する質疑応答とラグドールに関する質疑応答もある。

しかし、現在知られている変異がふたつということは、取りも直さず「まだ他にも知られていない変異があるかもしれない」ということでもある。つまり、ふたつの変異に関して遺伝子検査を受けてクリアされても、他の「まだ発見されていない変異」を持つため肥大性心筋症に冒されることもあるわけだ。

この不幸な病気発症の確率を少なくするためにも、ブリーダーの方たちには繁殖用の猫たちのDNAテスト、そしてもうひとつとても多い病気「多発性嚢胞腎疾患(Polycystic Kidney Disease、遺伝性腎臓疾患)」の検体テストもしてほしい。毎年の心臓エコーも必須だと言われる。特に雌の発症が遅いということは、研究文献でも散見されるので。
心筋症の遺伝子を持つ猫の交配は、その子供たちの実に30%が遺伝子を受けつぐことも証明されている。

オーストラリアのブリーダーたちから仔猫を譲渡されると、もちろん猫エイズウイルス検査、猫白血病ウイルス検査、トキソプラズマ検査、そして予防注射摂取後の引き取りになっているが、その書類にはDNAテストで「HCMに関しては現在知られている2つの変異は陰性」そして「PKDに関しても陰性」である「父母の交配によって」生まれた仔猫である、ということが書類に書かれている。そして、生後1日目からDNAテストは実施可能なことから、さらに仔猫自身の陰性結果も書類に記されていることが多い。

オーストラリアの全てのブリーダーがそのように詳細な書類をくれるわけではないが、少なくとも「あの」ブリーダーからでさえ、あいちゃんの書類にはそう記されていた。それを信じるか信じないかは、また別問題だが。
わたしは1年に1度の健康診断の際には、どちらにもエコーをかけてもらおうと思っている。


ここに書いたことはあくまでも「わたしが独自にサーチして読んだサイト」をもとにしている。
そして、わたしは獣医学者でもブリーダーでもなく、ラグドール2匹のただの「おかあしゃま」だ。

だから、質問をされても正確に答えるすべはない。以下のサイトには、全て英語だが、わたしの読んだ文献、意見、情報などがあるので参考にしていただきたい。

Ragdoll Cat Forum
Ragdoll Research
College of Veterinary Medicine
Ragdoll Fanciers Club
Ragdoll Cats – HCM

つい最近も、他の方のサイトで、わたしも訪問したことのある方のラグドール猫さんが、HCMによって突然死したことを知った。ブログに書かれた最後の悲痛なエントリには、直接知らないわたしまでも涙を押さえきれない。

実は、先代猫のゆきちゃんも突然死だ。HCMではないが、甲状腺機能も悪かったし、高血圧もあった。心臓に何らかの負担がかかっていたのだろう、と今では思えるような死だった。

でも、だからこそ、防げることは防ぎたい、そして防いでほしいと切に願う。

 

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8 COMMENTS

はなぴん

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さすが、がびさん調べてるね。
私は年内中には多発性嚢胞腎の検査しようと思ってました。
私自身は知らない検査だったけど先生からのお勧めで。
検査はこの他にもしなきゃいけないのが沢山あって・・・
また貧乏になりそうです。

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ルツ

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私も、最近、この病気が気になっていました。
がびさんの調べられたこと参考にさせていただきますね。
レイちゃんのブリーダーさんのうちでは、この病気の猫ちゃんは出ていないと聞いていますが、DNAテストなどはしていないんじゃないかなあ。
レイちゃんとはあと20年一緒に暮らしたいから、健康でいてほしい。

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みりゃん

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お久しぶりです。

猫さんの突然死の記事、私も涙なくしては読めませんでした。
実は、うちの子(のんのん)もHCMなんです。
1歳のワクチン接種時に心雑音があったことから発覚し、幸いなことに大きな発作や呼吸困難
は今のところ起こっておらず、毎日の投薬と定期健診で落ち着いていますが。
しかし、突然急変する可能性は常にあり、不安を抱えながらの生活です。

のんのんを迎えたブリーダーさんは獣医師でもあり、いわゆる金儲け主義のブリーダーではなく、
愛情たっぷりに優良なラグドールを育てることに注力されている、素晴らしいブリーダーさんでした。
しかし、のんのんの両親猫を譲り受けた際は、まだラグドール遺伝子のHCM検査が確立しておらず、メインクーンの検査で代用していたそうで、メインクーン検査では陰性だったとのこと。
のんのんのHCMの報告を受け、すべての猫をラグドール検査に出されたのですが、結果として
のんのんの父猫がヘテロだったようです。
もちろん父猫は繁殖から引退し、現在は陰性だった猫だけで繁殖されています。
猫の譲渡代金を返金してくださったばかりか、経営されている動物病院でのエコー検査設備まで新調され、最大限に誠意ある対応をしてくださったことが救いです。

日本のブリーダーは、まだまだHCMに対する予防の意識が低い方が多いようです。
これ以上悲しい思いをする猫と飼い主が1人でも少なくなるよう、HCMへの意識を高めていただきたいですね。
がびさん、HCMについて記事にしてくださってありがとうございました。

なお、私のブリーダーさんもラグドールランキングに参加されており、
私同様のんのんのHCMに心を痛めていらっしゃるので、非公開とさせていただきました。
長文失礼致しました。

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ゆっきぃ

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そうなんです。
けっこうラグに多い病気だなぁって思っていたんです。
普通の血液検査はしてもらっていますが、猫ドックまでした方がいいですよね。
分からないだけに、追いかけっこのあとで口あけてハッハ言ってるだけでもドキドキしてしまいます。

そして、これを機に英語の文献を読めるように勉強しようかなぁ・・・。
読みたくても分からないのがもどかしい;

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計都

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お久しぶりです。
心臓肥大はメインクーンに多いと言われていますが、アメショーやノルウェージャンFCにもいるので、調べることが好きなブリーダーさんはきちんと遺伝子検査しているようです。
腎臓は基本的に猫は歳とともに悪くなるので、普段から食事を気をつけることが大切ですね。
そしてエコー検査で早期発見というのは大切だと思います。

日本の場合、遺伝子検査に出したくても、検査してくれるところが限られていて、難しいということもあります。
アビシニアンとソマリのみ検査ができるピルビン酸キナーゼ欠損症という貧血を起こす遺伝性の疾患があるのですが、これも検査がなかなか出来ない状況です。アメリカで検査して貰うと4000円くらいなんですが、送るためのキッドなどが大変みたいで。

それからあいちゃんとすーちゃんの血液型検査をしておくと良いと思います。
もし何かで輸血が必要になったとき、供血猫を探す時良いですよ。
うちはA型とB型がいて、B型はブリードから外すようにしています。
ごくAB型がいますが、この猫には抗体を持たないのでAもBも輸血可能だそうです。
ってあまり関係ないことを書いてしまいました。(^^;すみません。

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がび

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★はなぴんさん:

色々検査がありますよねえ。わたしも、獣医に勧められたものは取りあえずやっておこうと思っています。お互い、猫貧乏ですなあ、ホント(苦笑)。

★ルツさん:

ラグドールは純血種のうちでもかなり健康な種だと言われているらしいんですが、それでもワシントン私立大の研究でラグドールの変異体が見つかったということで、肥大性心筋症が多いということが知れ渡ったらしいです。
わたしも20年は生きてほしいので、できる検査はしておきたいと思います。

★鍵コメさん:

コメントをありがとうございます。色々教えてくださって恐縮です。

★ゆっきぃさん:

心臓にエコーをかけてもらえば、異常があればわかるようです。
でも、日本語の情報ってあまりにも少ないですね。ビックリしました。さすが英語圏は詳しく載っています。英国でもかなり詳細な情報がありますし、ドイツも多いのでビックリしました。

★計都さん:

お久しぶりです!
オーストラリアの場合は、遺伝子検査は西オーストラリアの獣医病院でもやってもらえますし、地方のひとたちには郵送のサービスもあります。
日本のように、かなり猫好きさんが沢山いて、様々な猫グッズもご飯もおかしもおもちゃも、全てこちらオーストラリアより洗練されているのに、残念ですね。

検査さえできれば、たとえ遺伝子疾患としての肥大性心筋症を根絶するには至らなくても、せめて既知のラグドール変異で陽性か陰性かはわかりますから。そうしたら、繁殖からはずすだけで不幸な仔猫たちが生まれるのを防げるのに。

血液型の検査もあるんですね。確かに知っていたら便利かもしれません。今度、獣医に訊いてみます。ありがとうございました。

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もっちん

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うちは、ラグとメインなので興味深く読ませてもらいました。
そして、初めて聞く病気の名前ばかりだったので、勉強になりました。
遺伝性疾患で有名なのはスコティッシュですが、ラグ、メインにもあるなんて
ちょっとショックです。日本ではほとんど知られていないことかもしれません。
私ももう少し勉強が必要ですね。突然死なんて考えたくもないですから。

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がび

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★もっちんさん:

毎年の検査のときにエコーをかけてもらってくださいね。早期発見できれば、薬の常用で病気の進行を遅らせることができます。いつまでも長生きしてほしいですものね。わたしも、きちんとチェックだけはしたいです。

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